松尾芭蕉(まつおばしょう)の俳句を読んでみよう
Discovering Matsuo Bashō’s Haiku
私たちは、日本語を勉強している人のための有料コミュニティ「Japanese Together」を運営しています。
このコミュニティでは、いろいろな活動をしていますが、メインの活動は「Podcast Conversation Club」です。このクラブでは、私のポッドキャスト「Japanese with Noriko」を聞いて、その内容について話します。
また、毎月、小さな日本語のチャレンジもやっています。
2025年4月のチャレンジのテーマは「俳句(はいく)」でした。松尾芭蕉(まつお ばしょう)の俳句や春の俳句を学んで、自分でも俳句を作ってみるというチャレンジでした。
そこで、今日は、松尾芭蕉の俳句を紹介したいと思います。
俳句(はいく)とは?
俳句(はいく)とは、日本のとても短い詩(し)です。五・七・五の17音(おん)でできています。
たとえば、春をテーマにした俳句はこんなふうになります:
さくらさく
かわのちかくで
おべんとう
Cherry blossoms bloom
Beside the gentle river
Eating my bento
この俳句の中の「季語(きご)」は「さくら(桜)」です。「さくら」は春の季節をあらわす言葉です。俳句では、季節を感じる言葉を入れます。
昔の有名な俳人(はいじん/俳句を作る人)に、松尾芭蕉(まつお ばしょう)という人がいます。松尾芭蕉は、たくさんの美しい俳句を作りました。
芭蕉は、日本のいろいろな場所を旅(たび)して、自然のうつくしさや、人の生活を俳句に書きました。とても人気がある俳人で、今でも学校でその俳句を学びます。
次に、松尾芭蕉の有名な俳句を紹介します。
松尾芭蕉の俳句を読んでみよう
① 古池や 蛙飛びこむ 水の音
ふりがな: ふるいけや かわずとびこむ みずのおと
解説(日本語):
静かな池に、カエルがとびこみました。そのとき、「ぽちゃん」と水の音がしました。この俳句は、静かな場所でおこった、小さな変化(へんか)をあらわしています。
英訳:
An old pond —
a frog jumps in,
the sound of water.
English explanation:
This haiku captures a moment of silence disrupted by a simple sound — the splash of a frog. It’s often seen as the essence of haiku: simplicity, nature, and a moment of awareness.
② 夏草や 兵どもが 夢の跡
ふりがな: なつくさや つわものどもが ゆめのあと
解説(日本語):
むかし、武士(ぶし)たちが戦(たたか)った場所も、今は夏の草(くさ)だけがたくさん生えています。その様子から、「戦いや栄光(えいこう)は、いつかはなくなってしまう」という、さびしい気持ちがわかります。
英訳:
Summer grasses —
all that remains
of warriors’ dreams.
English explanation:
The haiku reflects on the transience of glory. Where once great warriors fought, only summer grasses remain, suggesting that even heroic deeds fade with time.
③ 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
ふりがな: しずけさや いわにしみいる せみのこえ
解説(日本語):
山の中はとても静かです。そこに、蝉(せみ)の鳴き声が聞こえます。その声が、岩の中にも、しみこんでいくように感じられます。この俳句は、自然の静けさと、その中にいる自分の心がひとつになるような、静かで深い気持ちをあらわしています。
英訳:
Such stillness —
the cicadas’ cry
seeps into the rocks.
English explanation:
This haiku contrasts silence with the intense sound of cicadas. It suggests that in deep stillness, even a loud sound feels like it becomes part of the surroundings.
④ 秋深き 隣は何を する人ぞ
ふりがな: あきふかき となりはなにを するひとぞ
解説(日本語):
秋が深くなってきて、いろいろなことを考える季節です。そんなとき、ふと、となりに住んでいる人がどうしているか気になります。この俳句には、人のことが気になる気持ちや、ちょっとさびしい気持ちがあらわれています。
英訳:
Deep into autumn —
I wonder what my neighbor
might be doing.
English explanation:
As autumn brings a mood of introspection, the poet reflects on solitude and wonders about the unseen life next door, expressing both curiosity and seasonal loneliness.
⑤ 行く春や 鳥啼き魚の 目は泪
ふりがな: ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ
解説(日本語):
春が終わるころ、鳥がなく声が聞こえます。魚の目には、まるでなみだがあるように見えます。この俳句は、別れや季節が変わっていくことを、悲しく思っている気持ちを表しています。
英訳:
Spring is leaving —
birds cry, and in the fishes’ eyes
there seem to be tears.
English explanation:
This haiku personifies animals to reflect the poet’s sadness as spring ends. It’s an emotional farewell to the season of life and beauty.
私も一つ作ってみました。
春の朝(はるのあさ)
雨音そっと(あまおとそっと)
目をさます(めをさます)
これは、Easter Mondayの祝日の朝の雰囲気を表現したものです。しとしとと降る春の雨の音に包まれて、自然に目覚める・・・その静けさや穏やかさを俳句にしてみました。どうでしょうか。
Spring morning
The sound of rain, softly
I wake up
This haiku beautifully captures the peaceful mood of Easter Monday morning. It expresses a moment when the gentle sound of spring rain—not loud or harsh, but soft and comforting—naturally wakes me. The scene is quiet and calm, evoking a sense of serenity and being in tune with nature.







